気になるコーヒーの成分とそれぞれの効果を分析!

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皆さんはコーヒーを飲むとき、どんな成分があるのか気になりませんか??
飲むと目が覚めるカフェインなどはよく知られていますが、その他にはどのような成分が含まれているのでしょうか。

コーヒーの湯気を幽霊のように見立てたイラスト

今回は、日本食品標準成分表2020年版(八訂)の情報を基に、分析していきます。

1.一般成分表示表-無機質-ビタミン類と
2.そのほかの成分について
まとめ

に分けて、それぞれの成分について解説していきます。
それぞれの成分にがどのようなものなのか、そしてどのような効果があるのかについて触れていきます。

1.一般成分表-無機質-ビタミン類

成分名            単位
エネルギー          4kcal
水分98.6g
タンパク質0.2g
炭水化物0.7g
灰分0.2g
ナトリウム1mg
カリウム65mg
カルシウム2mg
マグネシウム6mg
リン7mg
マンガン0.03mg
ビタミンB20.01mg
ナイアシン0.8mg
ビオチン1.7μg
※μgは、百万分の一グラムを表す。
※可食部  g当たりの数値。

エネルギー
これは成分ではなく、タンパク質や糖アルコールなどの各成分にエネルギー換算係数を乗じて算出したもの。

水分
食品の性状を表す最も基本的な成分の1つ。

タンパク質
たんぱく質はアミノ酸の重合体であり、体組織、酵素、ホルモン等の材料、栄養素運搬物質、エネルギー源等として重要である。

炭水化物
炭水化物は、生体内で主にエネルギー源として利用される重要な成分である。
差引き法による利用可能炭水化物と炭水化物について

灰分
灰分は、一定条件下で灰化して得られる残分であり、食品中の無機質の総量を反映していると考えられている。また、水分とともにエネルギー産生に関与しない一般成分として、各成分値の分析の確からしさを検証する際の指標のひとつとなる。

無機質

ナトリウム
ナトリウムは、細胞外液の浸透圧維持、糖の吸収、神経や筋肉細胞の活動等に関与するとともに、骨の構成要素として骨格の維持に貢献している。一般に、欠乏により疲労感、低血圧等が起こることが、過剰により浮腫(むくみ)、高血圧等が起こることが、それぞれ知られている。なお、腎機能低下により摂取の制限が必要となる場合がある

カリウム
カリウムは、細胞内の浸透圧維持、細胞の活性維持等を担っている。食塩の過剰摂取や老化によりカリウムが失われ、細胞の活性が低下することが知られている。必要以上に摂取したカリウムは、通常、迅速に排泄されるが、腎機能低下によりカリウム排泄能力が低下すると、摂取の制限が必要になる。

カルシウム
カルシウムは、骨の主要構成要素の一つであり、ほとんどが骨歯牙組織に存在している。細胞内には微量しか存在しないが、細胞の多くの働きや活性化に必須の成分である。また、カルシウムは、血液の凝固に関与しており、血漿における濃度は一定に保たれている。成長期にカルシウムが不足すると成長が抑制され、成長後不足すると骨がもろくなる。

マグネシウム
マグネシウムは、骨の弾性維持、細胞のカリウム濃度調節、細胞核の形態維持に関与するとともに、細胞がエネルギーを蓄積、消費するときに必須の成分である。多くの生活習慣病やアルコール中毒の際に細胞内マグネシウムの低下が見られ、腎機能が低下すると高マグネシウム血症となる場合がある。

リン
リンは、カルシウムとともに骨の主要構成要素であり、リン脂質の構成成分としても重要である。また、高エネルギーリン酸化合物として生体のエネルギー代謝にも深くかかわっている。腎機能低下により摂取の制限が必要となる場合がある。

マンガン
マンガンはピルビン酸カルボキシラーゼ等の構成要素としても重要である。また、マグネシウムが関与するさまざまな酵素の反応に、マンガンも作用する。マンガンは植物には多く存在するが、ヒトや動物に存在する量はわずかである。

ビタミン

ビタミンB2
ビタミンB2(リボフラビン)は、フラビン酵素の補酵素の構成成分として、ほとんどの栄養素の代謝にかかわっている。欠乏により、口内炎、眼球炎、脂漏性皮膚炎、成長障害等が起こることが知られている。

ナイアシン
ナイアシンは、体内で同じ作用を持つニコチン酸、ニコチン酸アミド等の総称であり、酸化還元酵素の補酵素の構成成分として重要である。生体中に最も多量に存在するビタミンである。欠乏により、皮膚炎、下痢、精神神経障害を伴うペラグラ、成長障害等が起こることが知られている。成分値はニコチン酸相当量で示した。なお、ナイアシンは、食品からの摂取以外に、生体内でトリプトファンから一部生合成され、トリプトファンの活性はナイアシンの1/60とされている。

ビオチン
ビオチンはカルボキシラーゼの補酵素として、炭素固定反応や炭素転移反応に関与している。長期間にわたり生卵白を多量に摂取した場合に欠乏症がみられ、脱毛や発疹等の皮膚障害、舌炎、結膜炎、食欲不振、筋緊張低下等が起こる。

2.そのほかの成分について

上記の成分は、ほとんど成人の摂取基準量を大きく下回っています。
しかし、コーヒーの飲みすぎは身体に悪影響とされています。
原因はカフェインにありますが、カフェインは身体にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

・カフェインのがなぜ身体に影響を及ぼすのか
カフェインはアデノシンという神経を鎮静させる物質に化学構造が似ています。その為、アデノシンの代わりにカフェインが受容体に結合してしまい、神経を鎮静させる作用が阻害され、神経を興奮させてしまいます。

・カフェインの過剰摂取による悪影響
中枢神経への刺激:めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠
消化器管の刺激:下痢、吐き気、嘔吐
などが挙げられます。

・どのくらいコーヒーを飲んで大丈夫なのか
各国が定める基準では、健康な成人の場合、1日400㎎までは健康な悪影響はないとされています。
コーヒー1杯(150ml)には、約90㎎のカフェインが含まれている為、多くても1日4杯までにしましょう。同様にに、お茶やエナジードリンク(清涼飲料水)にも含まれているので、成分表示を見て、気を付けましょう。

コーヒーを飲むことで期待できる良い影響

・ダイエット効果
カフェインが脂肪酸濃度を高めてくれるため、ダイエットに効果的です。
また、交感神経の働きを助ける為、脂肪燃焼しやすくなります。

脳の活性化
交感神経を活性化し、注意力や集中力を高める働きもあります。
また、カフェインには覚醒作用があり、認知機能や運動能力を高めてくれます。
最近では、認知症の軽減やリスク低下の効果があるという研究結果もあります。

まとめ

今回は、コーヒーの成分やカフェインの効果についてまとめました。
1で述べた成分については、ほとんどが水分であるという点と量が少ないという点で、あまり身体に影響を与えるものはありませんでした。カフェイン以外の成分について、触れられることがあまり無いと思いますので、お役に立てたら幸いです。

カフェインは、メリットもデメリットの両方を兼ね備えているので、
用量を守って楽しいコーヒーライフを過ごしましょう!

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